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領域代表ごあいさつ・研究者一覧

領域代表ごあいさつ

領域代表

「暴れる気候」とその影響、メカニズム、対策について実証的に考察するには、膨大な分析や発掘、計算などの手間が必要です。なぜなら、気候が暴れる時代においては状況が時々刻々と激しく変化するため、その様子を逐一追跡しなくてはならない(長時間の平均値を得るだけでは意味をなさない)からです。徐々に進行する変化を分析するよりも、何十倍もの手間がかかります。そのような詳細な分析に耐える地点や試料を見つけることも、それだけの膨大な作業に意味を見出して実行できる人を集めることも、それだけの計算機リソースを占有することも、普通は非常に困難です。しかし、今回の領域研究では、そのすべてが奇跡的に一つの輪の中に集まっています。

私たちは意義のある研究を、実際にやり切るだけの材料と方法論、メンバー、そして機会を手に入れました。あとは全力で、この5年間を駆け抜けるだけです。「暴れる気候」は、人類社会を根底からおびやかす可能性のある脅威です。この領域研究が有意義であることには自信を持っています。どうか私たちのプロジェクトを期待と共に見守っていただけますよう、メンバーを代表して心よりお願い申し上げます。


研究者一覧

A01 年代班

  • 大森貴之 [研究代表者]
    東京大学総合研究博物館特任研究員、年代学
    A01研究代表
  • 山田圭太郎
    立命館大学古気候学研究センター専門研究員、古気候学・地質年代学
  • 金崎由布子
    東京大学総合研究博物館助教、考古学・年代学

A02 古気候班

  • 北場育子 [研究代表者]
    立命館大学古気候学研究センター副センター長・准教授、古気候学
    A02研究代表
  • 中川毅
    立命館大学古気候学研究センター長・教授、古気候学・地質年代学

B01 日本考古班

  • 工藤雄一郎 [研究代表者]
    学習院女子大学国際文化交流学部准教授、先史考古学・環境考古学
    B01研究代表
  • 白石哲也
    山形大学学士課程基盤教育院准教授、弥生時代の考古学
  • 杉山浩平
    東京大学大学院総合文化研究科特任研究員、近世考古学・弥生時代の考古学
  • 桑畑光博
    九州大学アジア埋蔵文化財研究センター・学術研究者、縄文時代の考古学

B02 マヤ考古・歴史班

  • 青山和夫 [研究代表者]
    茨城大学人文社会科学部教授、マヤ考古学
    B02研究代表
  • 塚本憲一郎
    岡山大学文明動態学研究所客員研究員
    カリフォルニア大学リバーサイド校准教授、マヤ考古学
  • 大越翼
    京都外国語大学外国語学部教授、マヤ地域の歴史人類学
  • 川上英
    慶応義塾大学商学部准教授、マヤ歴史学
  • 本谷裕子
    慶応義塾大学法学部教授、マヤ文化人類学

C01 気候モデル班

  • 植田宏昭 [研究代表者]
    筑波大学生命環境系教授、気候システム学
    C01研究代表
  • 石井正好
    気象研究所全球大気海洋研究部室長、気候学
  • 吉田康平
    気象研究所全球大気海洋研究部主任研究官、気象学
  • 出牛真
    気象研究所全球大気海洋研究部主任研究官、気象学・大気化学

C02 影響と適応班

  • 吉田丈人 [研究代表者]
    東京大学大学院農学生命科学研究科教授、生態学
    C02研究代表
  • 瀧健太郎
    滋賀県立大学環境科学部教授、流域政策・計画
  • 饗庭正寛
    東京大学大学院農学生命科学研究科特任助教、植物生態学

外部評価委員

  • 林田 明 [A01班,A02班外部評価委員]
    同志社大学理工学部教授、地球科学・地質学
  • 能城修一 [B01班外部評価委員]
    明治大学黒耀石研究センター客員教授、環境考古学・植物学
  • 猪俣 健 [B02班外部評価委員]
    アリゾナ大学人類学部教授、考古学
  • 吉森正和 [C01班外部評価委員]
    東京大学大気海洋研究所准教授、古気候モデリング
  • 中静透 [C02班外部評価委員]
    森林研究・整備機構理事長、生態学